精密機械を取り扱う工場

時計から医療機器までと範囲が広い

精密機械は、様々な種類の製品に用いられており、時計からOA機器、医療機器まで多くの範囲をカバーしています。業務用機械器具製造業に分類される会社が多いものの、時計や眼鏡を製造する会社は、その他の製造業に分類される点が特徴です。精密機械を製造する会社の多くは長野県に集中しており、特に腕時計やカメラといった製品を製造する会社並びに工場が、諏訪地方を中心に多く存在します。ほこりひとつ許されないほどの空気の綺麗さと、水の美しさが精密機械製造業に求められますが、諏訪地方はその条件を満たす、日本有数の地域だからです。 さらに、パソコンやスマートフォン、プリンターといった情報機器や防災機器にも、精密機械が用いられています。そういった機器の製造販売を行う会社は、精密機械も一緒に製造しているケースが多いです。

ライン作業及び検査業務がメイン

精密機械製造を行う会社の場合、工場内での仕事はライン作業と検査業務がメインとなります。ベルトコンベアーで流れてくる部品を組み立てる、もしくははんだ付けする作業が、ライン作業の主な仕事内容です。大企業を中心に、機械オペレーターが担う会社が多いものの、一部中小規模の会社では、こういった仕事を手作業で行うところもあります。生産機械のメンテナンスを実施する、製造保全補助という仕事も、ライン作業の担当者が兼務して行います。 そして、ライン作業によって完成された製品をチェックする検査業務も、精密機械製造にとって欠かせない仕事の1つです。傷や変色等の不具合をチェックするとともに、正常に動くかどうかも実際に確認する仕事となります。どちらの作業も、細かい部品を扱う上に立ち仕事が多いため、高い集中力が求められます。